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シンクロテック ものづくりコンサルタント鈴木 康嗣
私は、トヨタグループ上場企業の技術部に在籍し、「TPS」も学び、生産性向上の「カイゼン」も多く手がけてまいりました。現在はお客様の支持を得て、省エネ、高効率の環境配慮型カイゼンを中心にコンサルティング活動を行っております。設計最高責任者として220台を超える設備を設計、製作をした経験併せて生かし、設備面から得た「効率化」、トヨタ流の「ムリ・ムダ・ムラ」の削減、「ECO」に関する提案・実行のお手伝いをさせて頂いております。
こちらは220番(台)目の子供(装置)の巣立ち(出荷)の記念写真です。いつもは装置と共に写真を撮らないのですが、苦労を重ねたことなどいつもとは違った思いがこみ上げてきました。手前味噌で申し訳ありませんが、なかなかの完成度です。
※この220番目の子供はある部品をレーザー照射と画像センサにて良品、不良品を判定して不良品は排出、良品のみを静電除去して指定のスティック(箱)に納める装置です。タッチパネル等を盛り込んだ、ハードスイッチレスの仕様です。 日本には、よく解釈すると、使い勝手や機能性を含めた品質が進む土壌があり、 悪く解釈すると過剰品質を生み出す気質がございませんでしょうか?私はその通りだと思います。過剰品質と思われる部品納入条件の品質をクリアー出来ず苦労した事も多々あり、時としては図面から逆算して「この精度が必要な理由は何だろうか?その根拠は?それとも今までの経験値からなのだろうか?」とものづくりの奥ゆかしさを思うこともございました。 でも顧客先の立場で製造業発展の中で捉えると、B級レベルの品質でも構わないのだけれど、そのB級レベルを100%維持するには、ひとつ上のA級レベルを部品メーカーに維持させる必要があるのでは無いか。また、たまにB級レベル部品が混入しても「使用上問題ないですから、OKですよ」と言ってしまえば、下請けメーカーの甘えを発生させてしまう恐れがあり、品質のバラツキが発生してしまうのではないかと・・・などなど楽をする事よりも一歩先を捉える必要があります。 先程の設備もそうした品質を守り、顧客先に不良品を流出させないために必要な防波堤のようなものです。そして、これらの難題をクリアーしてきたからこそ、中小の製造業は技術を積み上げてきたと思います。大企業を支えているのはこれら中小企業です。そして、日本は中小企業大国ではないでしょうか。厳しい品質とコストをクリアーしてきたからこそ、日本が世界でも製造業に強みがあるのではと思います。 カイゼンではトヨタ流が一般的ですが、弊社ではプラスもう一つ「手段と目的」に関して強く提案していきたいと思います。あくまでも設備によるカイゼンも「手段」であって、「目的」ではありません。 「目的」のための「手段」を理解して頂き、韓国の優良中小企業にも、また、日本国内の優良企業にも小職が経験して得たノウハウを設備面だけではなく、良きパートナーとしてコンサルティングをさせて頂ければ幸いと思っています。 シンクロテック 顧問
シンクロテック 海外会計顧問
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